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●　猫の恩返し
　　　監　督　：森田宏幸
　　　出　演　：ハル（人間）、ルーン（ネコ）、ユキ（ネコ）、ムタ（ネコ）、バロン（ネコ）、トト、（カラス）
　　　ジャンル：アニメ
　　　2002年 　日本

　
注）以下、ネタバレだらけです！

【あらすじ】　
　女子高生・ハルは,車に轢かれそうになった黒猫を助けますが、黒猫・ルーンは猫の国の王子だったのです。
　猫の王様はハルをルーンの嫁に決めます！
　困っていたハルは不思議な声に導かれて「猫の事務所」で、猫の男爵・バロン、裏の顔がありそうなムタ、カラスのトトに会います。

　しかし、ハルは一瞬の隙をついて猫の国へ連れてこられ体の大きさも猫のサイズになっていました。
　無理に出席させられた宴の席でも、ハルは尻尾がはえ、ひげが生え、猫耳になり、猫の体になっていきますがそこに、ムタとバロンがハルを助けに現れます。
　そして逃げる途中で、王子・ルーンも戻って来てユキとの結婚を宣言しハルの逃亡を助けてくれます。
　ユキは、ハルが小さい時に助けた子猫で、あの不思議な声の主だったのです。
　猫の国の高い塔の上から人間界に戻った場所は高い空の上でしたが、仲間を集めて待ち構えていたトトに助けられ、無事に学校の屋上に帰ったのでした。

　翌日のハルは、母親や友達がビックリするほど大人びていました。

　
【感想】
　アニメが変にリアルだったりファンタジックに向かったり、でもこれはアニメらしいアニメだと思います。
　一時非日常の世界に足を踏み入れたハルは無事に日常の世界に戻り、でも前よりぐっと大人になっている、ってハッピーエンドの王道ではないでしょうか。
　猫の世界に引き込まれたハルは大人のバロンやムタ・トトと大冒険をしているうちに自分の世界がぐっと大きくなって、それまでの大きなことが大したことじゃなくなります。
　自分にもこんな時があったかな～、と考えてしまいますね。
　

危機一髪、くろねこを助けたのが、良かったのか悪かったのか？

　主役のちょっと肩の力を抜いたような声がいいです。
　池脇千鶴さんですね！（英語版ではアン・ハサウェイだとか）
　その他エッというような大御所が声優をやってます。
　エンドロールの歌はウクレレと「つじあやの」さん。
　
　全体にほのぼのとした雰囲気があって、人間界に戻ったハルは、そんな事は知らないお母さんに紅茶を入れてあげてバロンのセリフをまねします。
　このあと、ハルはまたバロンに会えたかな～？


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